新城市上吉田H様邸 お蔵屋根・外壁工事

新城市上吉田のH様邸にて、お蔵の屋根・外壁工事を行いました。先祖代々で家族の大事なものを守ってきたお蔵。100年以上という年月を陽射しと風雨に耐えてきた屋根と外壁はもう限界の状態でした。
屋根は土葺きから引掛け桟瓦葺きとし、防災性に優れた瓦に変えました。屋根が軽くなることで地震に対してかなり有効になります。また、引掛け桟瓦葺き工法により、瓦と屋根の下地の間に空気層ができるので、熱や湿気がこもらず通気性と耐久性が向上します。
外壁は杉板を横向きで重ねて張る鎧張りでしたが、北側などの面は特に湿気の影響を受けて傷みや腐りなどが見られました。しかし、軸組本体(土台や柱)がしっかりした材なので、部分補修だけで済み、外部材もトタンの5倍程耐久性のあるガルバリウム鋼板にしました。鎧張り風に施工して、今までの板のイメージをそのまま受け継ぎました。耐久性に優れた材質なので、これからも長期にわたり安心です。
西側には、外から気軽に入れる下屋根を設けました。入り口の格子建具は「何かに使えるかも?」と残しておいたものです。外観にマッチしていてとても格好よくなりました。
お蔵本体の窓は木製の無双窓とし、交互にずらすことで、光と風を取り入れられるようにしました。無双窓とは、竪(たて)板をその幅だけ間をあけて打ちつけた連子(れんじ)二つを前後に並べ、外側を固定し、内側の連子を左右に移動可能としたもので、板のすき間を全開して、採光、通風、眺望に使用できるものです。
入り口の引き戸は、足元の傷んだレールと戸車を交換し、薪を利用した取っ手を取り付けました。今まで両手で力を込めて、何とか開け閉めしていたのが、指一本ですっと動くようになりました。曲がった薪が、趣のある重厚感を演出して、とても素敵な外観になりました。
お蔵の中に入ると、防湿コンクリートの土間にすることで、大切なものをしまう際に、地面からの湿気の影響を受けにくくなるようにしました。
他の現場との同時進行で、完成までに時間がかかってしまいましたが、待っていただき、お施主様のご厚意にとても感謝しております。ありがとうございました。

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