新城市上吉田H様邸 お蔵屋根・外壁工事

新城市上吉田のH様邸にて、お蔵の屋根・外壁工事を行っています。先祖代々で家族の大事なものを守ってきたお蔵。100年以上という年月を陽射しと風雨に耐えてきた屋根と外壁はもう限界の状態でした。
屋根は土葺きから引掛け桟瓦葺きとし、防災性に優れた瓦に変えました。屋根が軽くなることで地震に対してかなり有効になります。また、引掛け桟瓦葺き工法により、瓦と屋根の下地の間に空気層ができるので、熱や湿気がこもらず通気性と耐久性が向上します。
外壁は杉板を横向きで重ねて張る鎧張りでしたが、北側などの面は特に湿気の影響を受けて傷みや腐りなどが見られました。しかし、軸組本体(土台や柱)がしっかりした材なので、部分補修だけで済み、外部材もトタンの5倍程耐久性のあるガルバリウム鋼板にしたので、これからも長期にわたり安心です。
一言で瓦屋根とはいっても、葺き方(乗せ方)には様々な種類があり、時代とともに変わってきました。少し前まで主流だったのは、瓦を固定するために土を使用する「土葺き」でしたが、近年では土を使わない工法が主になっています。土葺きは「つちぶき」や「どぶき」と読みます。明治時代~昭和初期まで主流だった、瓦を固定するために、大量の土を利用する工法です。瓦を揃えるのが難しく、経験を積んだ職人さんでないと施工ができません。大量の土を乗せるため、かなりの重量がありますが、断熱効果が非常に高い利点があります。また、その重さによって強風に飛ばされにくいので台風対策とされていたり、地震対策としてもわざと重くすることで上下の揺れを防ぐと言われていました。ただし、注意点としては、その重量に耐えるために家の柱などは重みに耐え得るしっかりしたものである必要があることと、土が経年変化で痩せてくると瓦を支えきれず、ずれてしまったり、ずれた部分から雨漏りにつながってしまうことがあります。現在では土葺きの屋根自体が減少していることもあり、対応できる職人さんも少なくなっています。大きなきっかけは、「関東大震災」と「阪神大震災」といわれています。関東大震災当時の瓦は、土葺き工法でした。この工法は瓦を留めない工法であることと、経年により土の耐久度が低くなるため瓦が非常に落ちやすいです。このため多くの家屋からずり落ち、被害を招いたので、葺き土を使用しない「引掛桟工法」が関東では主流になっていきました。関西ではこの頃は大きな地震がなかったため、しばらくは断熱性と台風対策のために土葺きが使用されていましたが、阪神大震災により、同様の瓦屋根の倒壊が見られ、土葺きがの屋根が減少していくきっかけとなりました。
土葺きに代わり登場したのが、引掛け桟瓦葺き工法です。この工法では、下地の上に敷いた木材へ、瓦のツメを引っかけて更に釘などで固定をします。(釘などで固定をする瓦の枚数は、建てられた時期により異なります。)大量の土を使用しないことと、土葺きの瓦よりも1つ当たりのサイズが大きく、必要な枚数も減ることによって、大幅な屋根の軽量化になります。今回使用したのは、防災機能がある瓦なので、地震・台風にも安心・安全になります。さらに、瓦にロックアームが付いていて、下の瓦と上の瓦をがっちりと抑え込むことができ、釘やクリップを取り付ける手間がないため、施工性も向上するので、お値打ちに屋根替えすることができます。

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